こんにちは、睡蓮と申します♪不定期更新型の創作web絵本ブログです。 ネコのトーマス卿と一緒に不思議の国を旅してみませんか?    アフィリエイトの紹介などは削除させて頂いております。


by yoiyaminohara
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カテゴリ:海猫族シリーズ( 24 )

追春の流星群

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 塔の上では。トーマス卿が巫子の入ったカンテラを捧げ持ち、祭りの始まりを寿ぎます。 
 カンテラの瞬きを合図に、夜空はぐるりと一回り。

 雨の様に降り注ぐ流星群を皮切りに、春はその座を夏へと委ね・・・。
空の星と海の巫子。入り混じり、境界を曖昧、模糊として。
 穏やかに緩やかに。ゆっくりと季節が巡って行くのです。
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by yoiyaminohara | 2007-07-10 00:19 | 海猫族シリーズ

がーごいる伯は大忙し

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 塔の中では、1人残ったがーごいる伯が大忙し。
何故って?大事な祭事を司る場所。
隅々まで丁寧に、掃き清める必要がありますものね。

 窓枠に、小さな身体をちょこんと乗せて。
箒やはたきを使役します。

 何時もは1人のお勤めですが、今回はトーマス卿も此処で祭事を勤めるとのこと。
浮き立つ心とあいまって、お掃除に力も入る様でした。

 お祭りまであと少し。
はやる心を抑えつつ、みんなの帰りを待つのです。
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by yoiyaminohara | 2007-05-17 03:00 | 海猫族シリーズ

巫子を迎えに

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 『さぁさぁ、年に1度の星降りの祭。今宵の栄誉を担うは誰か?』
ニャット達は声を揃えて恭しくカンテラを捧げ持つと、
祭りを担う巫子を探して海底を練り歩きます。

 仄かな明かりに誘われて、麒麟魚や星クラゲといった海中の住人が集まって来ましたよ?
おずおずと微かな燐光を発した月光クラゲの若者が、祭の巫子へと立候補。
 青年期への通過儀礼の一貫として、大役を果たそうと言うのです。

 海の仲間に見守られ、静かに静かに、カンテラの中へと入って行きました。
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by yoiyaminohara | 2007-05-10 19:51 | 海猫族シリーズ

星降りの塔

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 『こんにちは、トーマス卿、お元気でした?』
海猫族の2人は声を揃えてご挨拶。
 トーマス卿も久しぶりの再会になんとも嬉しそう。

 『トーマス卿に頼んでみようよ。』
 『そうだね、きっと大丈夫。』
おやおや?ニャットの2人は何かを伝えたそうにめくばせしてます。
どうやらお祭りの準備を手伝って欲しいよう。

 『私でよければ喜んで?』
何が何だか解らぬままに、トーマス卿は快く引き受けて。 
ニャット達と連れ立って海中散歩に出かけるのです。 
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by yoiyaminohara | 2007-04-30 22:54 | 海猫族シリーズ

迎夏への招待状

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 真珠貝に収められ、トーマス卿の元に届いたのは、
ニャットリンとニャットミント、海猫族からの招待状。
 
 微かに潮の薫のする手紙には、
初夏を迎えるお祭の日程が記されておりました。
嬉しそうに目を瞑ると、トーマス卿は海の薫を胸いっぱいに吸い込みます。

 どんな祭りが待っているのか、今からワクワクしてしまいますね。
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by yoiyaminohara | 2007-04-27 23:24 | 海猫族シリーズ

波間に漂う星

海猫族シリーズ③
 波間に漂う星
 夏の夜の宴 
 珊瑚礁のパトロール
 微けき月明かり 
 宙(ソラ)からの贈り物
 終る夏のパレェド
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by yoiyaminohara | 2006-12-15 19:55 | 海猫族シリーズ

終る夏のパレェド

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 一閃の煌きを伴って、極光の子が海へと身を躍らせます。
頭上にはシフォンのような極光が耀き、厚く遮る雲を吹き払ってくれました。

 淡く消え行く残像の後には、晴れた雲間から優しいお月様の顔が。

 射しこむ月明かりに促され、珊瑚達の求愛のシグナルと共に
赤く色づく生命の揺り籠が辺りを一面、耀きで満たし始めます。
 遠くへ旅立つ吾子への贐と、過ぎ行く夏への惜別の祈りに彩られ、
淡い雪の乱舞にもにた珊瑚達の生命の祝祭。
 
『これで安心。』
『良かったね。』
 ニャットの2人に支えられ、次代へと受継がれゆく生命の織り成す調べを、
極光の子も愛しそうに見守るのです。

 <海の中では赤い雪が降るんだね。>
赤い紅い珊瑚の卵が海中で踊る様を見て、極光の子も嬉しそう。

 こうして夏の終わりの『揺り籠の海』では過ぎ行く夏を惜しむかのような
生命の織り成すパレェドが一晩中続くのでした。
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by yoiyaminohara | 2006-12-05 00:49 | 海猫族シリーズ

宙(ソラ)からの贈り物

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 曇天に遮られ、お月様は海の様子が心配そう。

『あぁ…どうしよう?どうしよう…?
 今年最後の大潮に、産まれる珊瑚が迷ってしまう…』
ぶ厚い雲に遮られ、お月様には海の様子がわかりません。
何度光を投げかけようも、雲の厚さに遮られ。自分に返ってくるばかり。

 夏の最後の大潮は、それだけに力も強く
珊瑚の卵をより遠くへと運んでくれる海からの贈り物。
珊瑚達も最後の求愛の調べを奏で、夏の終わりを惜しむのに。
 珊瑚達と卵を思い、お月様は胸を痛めるのでした。

<大丈夫…。ボクが光を届けてあげる…>
 言うが早いが極光の子が海へと身を躍らせます。
送り出した極光も、その手を広げ、
お月様が珊瑚を照らせるよう光の絹を投げかけるのです。
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by yoiyaminohara | 2006-12-03 01:57 | 海猫族シリーズ

微けき月明かり

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 見上げる夜空に、暗雲は垂れ込め。
波間に届く月の明かりは微かに…微かに…。

 今年最後の大潮の夜。珊瑚たちは心配そうに夜空を見上げます。

 月明かりを頼りに旅立つ珊瑚の卵。
光の射さぬ波間では、どこへ行くのか解らぬまま。
いずれ力を使い果たして、底へ底へと沈んでしまいそう。

 大潮の波の力強さは、導べの光のある夜は、遠くへの旅のよき援護。
光の射さぬ夜となれば、一転試練となるのです。

 ニャット達も夜空を見上げて心配そう。
垂込めた雲の間には、お月様の優しいお顔が見えません。
 
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by yoiyaminohara | 2006-12-01 15:44 | 海猫族シリーズ

珊瑚礁のパトロール

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 ニャットの2人は、今宵も海中パトロール。

 珊瑚たちが安心して卵を産めるよう、夏の最後の大潮が終るまでの間、
大小様々な珊瑚礁を抱く『揺り籠の海』を、2人でくまなく巡るのです。

 『今宵も無事に終れました。』
珊瑚たちが口々にお礼の言葉を口にします。
 『また明日の晩にお逢い致しましょう。』
ニャットの2人も大役を果たした充実感で良い笑顔。

 ひと夏が過ぎるまで、珊瑚の海をを守るため、
ニャット達のパトロールは毎晩続くのでした。
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by yoiyaminohara | 2006-11-26 22:31 | 海猫族シリーズ