こんにちは、睡蓮と申します♪不定期更新型の創作web絵本ブログです。 ネコのトーマス卿と一緒に不思議の国を旅してみませんか?    アフィリエイトの紹介などは削除させて頂いております。


by yoiyaminohara
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海猫族のピクニック

海猫族のピクニック

 てのひら桜
 足跡の花
 落葉の音楽堂
 サザナミ氷
 桜の下で待つものは?
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# by yoiyaminohara | 2006-05-07 23:41 | 海猫族シリーズ

桜の下で待つものは?

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 ぐるぐる小路を一巡りして、一番初めのてのひら桜に戻ってくれば。
今宵は満月。煌々と照る月の下、ニヤリと微笑む飛び魚が、4人を待っておりました。
「やぁ、みなさんこんばんわ。楽しそうな事をしているね?」

 思いも寄らぬゲストを向かえ、ニャットの2人は大喜び。
広げたピクニックシートの上には、伝統にのっとった真夜中のお茶会。

 こんなに度々来たりして、飛び魚は本当に大丈夫なのでしょうか?
「わしの仕事は夜空のパトロール。うろつくのも仕事のうちだね。」
 などと嘯く飛び魚を、トーマス卿は楽しそうに見詰めるのでした。

 保温器に入れておいたスコーンは、今でもアツアツ、ほっくりとして。
飲み頃の紅茶と楽しめば、お口の中でホロホロと溶けて崩れてなくなるのです。
 オヤツが全部無くなってしまっても、穏やかな春の空気に包まれて、話しに花がさくのです。

 こうして今回のピクニックは大成功。
楽しげな笑い声に包まれて、春の夜は更けていくのでした。
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# by yoiyaminohara | 2006-05-07 12:47 | 海猫族シリーズ

サザナミ氷

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一年中そよ風の吹く湖は、ようやく冬がやってきたところ。
湖の岸辺に打ち上げられて、氷の欠片が鱗の様に重なります。

 おやおや今度はニャットリンが果敢に挑戦。
ニャットミントは冷たいのが苦手なようですね。

 初冬にしか味わえぬ、サザナミ氷に足を乗せれば。
パリパリと音を立てて、薄い氷の砕け散る不思議な不思議な感触が。
 一思いに沖合いに出れば、しっかりと厚く張った氷の上、
ミシミシと軋むちょっとした冒険が楽しめるのです。

 コレにはがーごいる伯も驚いて、恐る恐る足を踏み出しました。
つるりと滑って転びそうになったがーごいる伯は、自慢の羽で慌てて宙へと浮ぶのです。

 そぉっと耳を澄まして見れば、湧き水が小波だって打ち寄せるたび、
キシキシ…パキっと氷片が奏でる初冬の音が、心地よく辺りを包むのでした。
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# by yoiyaminohara | 2006-04-23 22:21 | 海猫族シリーズ

落葉の音楽堂

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 足痕花の小川を越えれば、そこに広がるのは秋の小路。
シャクシャク・ぱりぱり・ザックザク。
 色も形も様々な落葉の小道に脚を踏み入れれば、乾燥の度合いや大きさによって奏でられる秋の音楽。

 木立の中に立ち入れば、ふっかりと足首まで沈みこむほどに、しっとりと積み重なった腐葉土が。
森に大地に、恵みを還しているのです。

 足元で砕け散る枯葉の感触にニャットの2人は大興奮のようですね。
『土からもらった養分を、こうして大地にかえすんだよ。』
 ほどよくこなれた腐葉土を指し示し、トーマス卿が命の巡りを教えます。
 
 さきほどのてのひら桜で木登りを覚えたニャットミントは、さっそく木立に駆け寄って。
すっきりとしたフォルムの銀杏の木。少しレベルの高い木登りに挑戦です。
 ニャットリンは落葉の奏でる音楽に夢中になって。足踏みのダンス。
少し離れた所では、がーごいる伯が感慨深げに森の静謐な沈黙を愉しんでおりました。
 三者三様の秋の小路。トーマス卿は嬉しそうに次のプランを練ってます。
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# by yoiyaminohara | 2006-04-12 23:16 | 海猫族シリーズ

足跡の花

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 てのひら桜が満開の春ということは、夏の小路は足痕花の小川の中に。
ピクニックの支度はそのままに、ぐるぐる小路のお散歩に出かけました。

 滾々と清水の湧き出る、夏なお冷たくひいやりとした小川には。
初夏から盛夏にかけて咲く、白く可憐な5枚の花びら。
『仔猫の足痕』と呼ばれる水中花が清涼な流れを透かしてたゆたいます。
 小川の始まりの湧き出し口では、水底までかなりの深さがありますが、
穢れをしらない湧き水はずぅっと底のさらに奥まで、見通せるほどの透明度。
 この湧き水は冬になっても凍らぬため、『氷精の湧き水』とも呼ばれるそうですよ。

 そんな冷たい小川の中に、ニャットの2人は恐る恐る手を入れて。
海とは違った、サラサラとした感触に。舐めても塩気のない水に。
 似て非なる水の世界の一面に触れ、キラキラと瞳を耀かせ。神妙な面持ちで見知らぬ世界を堪能中。
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# by yoiyaminohara | 2006-03-29 17:40 | 海猫族シリーズ

てのひら桜


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 がーごいる伯に連れられて、
ニャット達はトーマス卿と巡りの森へピクニック。
巡りの森のぐるぐる小路では、ちょうど良い具合にてのひら桜が満開の春を迎えておりました。
 
 春の小路を皮切りに、今日は巡りの森の散策に。
なんと言っても、巡りの森をぐるりと廻れば、一日で全ての季節を制覇出来ますものね。

 始めてみる満開の桜にニャットの2人は大喜びで。
「風にのって何かが舞ってくるよ?」
「『花びら』っていうんだね?」
見上げるほどの桜の大木を、首が痛くなるほど弓なりに背をそらせ。
ハラハラ、ハラハラ…桜の花の散るさまに見入ってます。

 そんな2人を、トーマス卿とがーごいる伯は微笑ましそうに見守って。
「どうしてソレを『てのひら桜』と呼ぶのか知ってるかい?」
トーマス卿はにっこりと微笑んで、名前の由来を語り出します。
「ちょうどイイ高さで枝分かれして、
手の平で包み込むような形に桜が枝を伸ばしてるだろう?
夜族の子供達は、ココで木登りを覚えるんだよ。」

 見れば桜の太い幹は、ニャット達の膝の高さで枝分かれを繰り返し。
ひょいと足を上げれば、手の平のように窪んだ平らな場所が。
腕を伸ばせば、包み込むように伸ばされた太い枝に、
そこから伸びる枝々が次への手がかり、足がかりとなり。
 木登りなどしたことの無いニャット達の目にも、
いかにも登りやすそうに映ります。
 トーマス卿の魅力的な提案に、ニャットの2人は目を耀かせ。
えっちらおっちら、危なっかしい足取りで、初めての木登りに挑戦です。

 その間にも、トーマス卿とがーごいる伯は
ブランケットを広げてピクニックの荷解きを。
 白磁のカップに程よく冷めた飲み頃のお茶を注ぎ、
焼きたてのビスケットを並べます。
(アツアツのお茶では猫舌の3人は火傷をしてしまいますものね。)
 もちろん、キュウリのサンドイッチも。クローテットクリームを添えたスコーンも。
ピクニックに必要な物は全てバスケットに入っているのです。

 準備が出来れば、後は楽しいティータイム。
ニャット達の歓声を聞きながら、巡りの森のピクニックが幕を開けました。
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# by yoiyaminohara | 2006-03-22 18:31 | 海猫族シリーズ

魔人と塔の姫君

魔人と塔の姫君
 姫君の災難
 囁く声。甘い言の葉。
 乱れる心
 頬なでる風
 そして、姫君の災難
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# by yoiyaminohara | 2006-03-22 17:34 | 魔人と塔の姫君

そして、姫君の災難

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 塔の上に降り立つと、使い魔達が驚いた顔で姫君を迎えます。
魔人の部屋に向かおうとする姫君を、身体を張って停めようと。
 怒りの収まらぬ姫君が癇癪をおこしても、頑として譲ろうとは致しません。

 これには姫もほとほと困り果て。
「話があるのよ。通してちょうだい。」
 溜息混じりにそう呟けば、思案顔の使い魔達もしぶしぶ姫君を招きいれ。
通された魔人の自室では、当の魔人が臥せっておりました。

 「???私ももうすぐ終わるのか?愛しい姫の幻が見える。」
そんな気弱な発言に、姫君の怒りは最高潮。
 「この!!身勝手な大ばか者!!女の口説き方さえ知らないの!?」

 姫君のあまりの剣幕に、魔人は驚き飛び起きて。

 恐る恐る手を伸ばし、柔らかな姫君の頬に触れるのです。
「愛しい姫よ。愛してる。どうか私と暮らしてくれまいか?」
ようやくの素直な一言に、しぶしぶ姫君も承諾し。こうして勝気な姫の愛を得た魔人は、愛しい姫君のお尻に敷かれつつ、
いつまでもいつまでも、邪魔の入らぬ断崖の孤城で二人仲良く暮らしました。
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# by yoiyaminohara | 2006-03-02 21:34 | 魔人と塔の姫君

トーマス卿、海へ行く

トーマス卿シリーズ②
 トーマス卿、海へ行く
 ぐるぐる小路、秋の森
 銀糸蜘蛛は夏へ旅する
 お茶会は真夜中に
 遠征準備
 つま先を3回
 水面を照らす光
 探検♪神殿遺跡
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# by yoiyaminohara | 2006-02-20 03:17 | トーマス卿/研究日誌

探検♪神殿遺跡

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 「いらっしゃい、トーマス卿。」
「今度は僕たちが案内してあげる。」
海へと泳ぎ出た瞬間。懐かしいニャット達がトーマス卿を待っておりました。
塩辛くなる味に顔をしかめたトーマス卿を、ニャットの2人は面白そうに見守って。
 
 海面から顔を出せば、ソコにはにこやかに微笑むがーごいる伯の顔も。
「これはようこそ、トーマス卿。魔法は無事に使えたようだね?」
ヒミツの合図は、極光の事件の帰り際、がーごいる伯からこっそりと教わったものだったのです。

 ニャットもがーごいる伯も。トーマス卿の耐水スーツに興味シンシンな様子。 
トーマス卿は面白おかしく、素材集めの散歩を話して聞かせ、ケンプ蟲や銀糸蜘蛛に帰ったら冒険の報告に行くのだと語ります。
 
 積もる話にひとしきり花が咲いた後、ニャットの2人は神殿遺跡の案内を買って出ました。
極光の大真珠を守った大貝に逢いに行き、無事に帰れた極光の様子を再現話。
 後に残った真珠の粒は、今では宝物殿に飾られているとご報告。

 夜も深まり、朝が来るまで。4人は楽しく遊びたおして。
こうしてトーマス卿の海への旅は、大成功に終わったのでした。
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# by yoiyaminohara | 2006-01-21 02:00 | トーマス卿/研究日誌